阪急電鉄宝塚本線の服部天神駅の上り改札口を出て東に5分ほど歩くと、服部住吉神社の北側入り口が見えてきます。
地元の人々から「穂積服部の住吉さん」と親しみを込めて呼ばれるこの神社は、服部の歴史を静かに伝える存在です。
この記事では、服部住吉神社の歴史や概要、見どころをご紹介します。
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服部天神駅周辺にある服部住吉神社の概要
服部住吉神社は全国に約600社ほど勧請されている住吉神社の一つで、豊中だけでも住吉神社が3社あるため「服部」を付けて「服部住吉神社」と呼ばれています。
御利益は厄除け・交通安全・旅行安全・安産などで、御祭神は住吉三神と息長足姫命（オキナガタラシヒメノミコト）、創建は残念ながら明確には分かっていません。
1152年の社記に本殿などが再建されたと記録されているため、社殿はそれ以前に建立されていたのではないかと推測されています。
一説によると、全国の住吉神社の総本社「住吉大社」（大阪市住吉区）の別宮として建立され、猪名川流域の社務を管理していたといわれています。
社殿は1578年に織田信長の荒木村重討伐の際に焼失し、1622年に再建されましたが1947年に再び焼失、1961年に再び建立されました。
服部天神駅から300mほどで町を散策しながら服部住吉神社に着くためアクセスがよく、さらに200mほど足を伸ばせば服部天神宮にも行け、神社巡りにも最適です。
●所在地：大阪府豊中市服部南町2-3-31
●アクセス：阪急宝塚本線「服部天神駅」より徒歩5分
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服部天神駅周辺にある服部住吉神社の見どころ
長く立派な参道を進むだけで、その歴史の深さや古来から人々が願いを託した特別な存在だったのが伺える、厳かな雰囲気に包まれます。
とくに注目して見ていただきたいところは、大阪最古の能舞台として1998年に国指定登録有形文化財に指定された神楽殿です。
100年以上前に能楽界の篤志家の寄附によって建立された総桧材の神楽殿は、神社関係の方にお願いをすれば無料で内部を見学できます。
1961年に本殿が再建された概要の話に戻りますが、この本格再建にあたっては中之島から大阪場内に遷座になった豊國神社の旧社殿を譲り受けています。
社殿には豊臣秀吉公の桐の紋が彫刻されており、豊臣秀吉公・豊臣秀頼公・豊臣秀長卿を祀る豊國神社の本殿だった名残を確認でき、歴史ファンにも人気のスポットです。
また、本殿裏の境内社には住吉稲荷社と住吉龍社があり、二つの境内社には住吉稲荷社の朱鳥居がずらりと並んでいてその先に住吉龍社があります。
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まとめ
服部住吉神社は服部天神駅からのアクセスがよく、一歩足を踏み入れると歴史深い神社であるのが建築物などからも伺えます。
文化財に指定される神楽殿、豊臣秀吉の桐の紋が掘られた社殿など見どころがたくさんあるので、ぜひ足を運んでみてください。
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