「芸術とは人生のスパイスだ」なんて事を言った人がいるのかいないのか
まあ、僕は知らない訳だけども。どうして、こんな突拍子もない事を言い出したかってい
うと最近そんなふうに思う機会があったわけです。
2010年8月17日、瀬戸内国際芸術祭2010(7/19〜10/31)が開催されていた
犬島へ行ってまいりました。
橋がかかってる訳じゃないからボートで犬島まで行く訳だけど
一緒の便に乗ってくるのが島での運営を担当するスタッフさん。「これは、島についても
当分外で待たされるパターンじゃね?」とか思いながら上陸。その不安大正解!メインの
精練所には入れるのが10時。時計をみるとまだ、8時を少し回っただけ。クソ暑い中2時
間のヒマつぶし。
そんな訳で島内の散策をした訳だけど、芸術祭なんて銘打ってあるもんだからすっかり
島内はアートの押し売り状態になってるのかと思ったらそうでもない。っていうか、むし
ろ何にもない。あまりにも何もないから、ペンキが取れちゃったからしょうがなくサイケ
デリックに色塗りされたボロい家とか、たまたま鼻の下の色が剥がれて鼻水垂らしてるみ
たくなってる鳩山元首相のポスターとか、どっかの会社の私有地を売りますっていう看板
とか「もしかして、これがアート作品なんじゃないのか?」という気持ちすら湧いてくる
くらいにホントに何にもないの。
ただ、今回はこのアート作品がほとんどない状態が逆に良かったって話。
自然の中にちょこっとだけ不自然にアート作品があると逆に犬島の素晴らしいさが引き
立ってくるんだよなあ。スイカにかける塩みたいな感じ。引き立てちゃうの甘さを。違
う、違う、甘さじゃなくて自然の雄大さを。海岸線の美しさとか森に鬱蒼と茂る草木の生
命力。岩むき出しの岸壁の力強さ。人間が作ったモノもスゴイんだけど、結局「地球スゴ
イ!」って。そうなっちゃうんだよね。新城なんていう自然くらいしかない土地にすんで
ればそんな事は普段から感じてるんだけど、アートと並べて見ると余計その気持ちが高ま
るんだよね。不思議。
でも、これって島中がアート作品で埋め尽くされてたら気づかなかったと思う。
だって、作品だらけだったらモノを見るのに一生懸命になっちゃってそこまで気がまわら
ないもん。
と言う訳で、フィールドアートはスイカにかける塩だってこと。かけすぎると不味い。
軽くふりかけるくらいが丁度いいんじゃないかなって。
発行:2010.12.11 記者:kouta
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